2005年頌春

 あけましておめでとうございます
     (有)アイディー・オー・デジタル出版 代表取締役 井戸 潔

当社「iDOデジタル出版」も今年で5年目を迎えました。この間、日本の金型産業界にシフトして仕事を続けてきました。

日本の自動車、電気・電子産業を支え続けてきた”金型産業”も久しぶりに元気が出ています。一時は中国などアジア諸国に進出したユーザー業界の影響を受けて、「空洞化現象」に見舞われ、金型業界は危機感が充満していました。

しかし、アジアが発展すればするほど高品質・高信頼性の「製品」が求めらてきました。この現象は我国の金型産業は大歓迎です。アジアでは出来ない超精密・複雑形状の「匠の技=KANAGATA」が、再認識されて来ると共に、これまでややもすると”一匹狼”的金型業界が、知恵を出し合い「技術+経営(営業力)」を如何に発揮すれば、グローバ
ル展開が出来るか。という発想に辿り着きつつあるからです。

日本の底力は、中小企業群がしっかりしているから、大企業も安心して新しい研究・開発に邁進でき、思うとおりの「新製品」が出来上がります。トヨタがまもなく世界トップの自動車メーカーになることがはっきりしてきました。この自動車技術は「金型」というツールをふんだんに使って成り立っています。

確かに”金型業界”は、無期限的にコスト低減を求められ、納期短縮を求められ、さらに金型加工技術は超精密の実現も求められるという3重苦に追いまくられています。発想を変えれば、その苦しみに耐えながら、新しい金型を生み出して来たのです。このことがアジアでは見られないJAPANブランド「金型」の価値を世界的に確立させました。

昨年は、中小企業庁が「JAPANブランド育成支援事業」を実施しましたが、全国31の都道府県が選ばれ、その中に「東京大田区の金型製造業」が入りました。この内容は東京商工会議所のホームページに紹介されています。このホームページ製作のお手伝いをさせてもらいました。
URLは<http://www.tokyo-cci.or.jp/>です。


もう一つ、昨年は特定非営利活動法人NPO)の設立にも関係しました。
現在、内閣府で審議中ですが、名称は「アジア金型産業フォーラム」といいます。下記の内閣府ホームページに申請の受理が公告されました。
http://www.npo-homepage.go.jp/ninshou/npokoukoku.html

これからはアジアが世界の成長センターとして、大きな飛躍をして行きます。このことも”JAPANブランド・金型”のビジネスチャンスを予感させます。今年もよろしくお願いいたします。

・・・・・・・・◆2005年 年頭所感◆・・・・・・・・

謹んで新春のお喜びを申し上げます
           経済産業省 素形材産業室長 増田 仁

新年の年頭に当たり、一言挨拶を述べさせていただきます。旧年中は、全国の現場において、素形材産業に携わる皆様が、我が国のものづくりを精一杯支える努力と志、逆境を克服する能力の高さと懐の深さを実感させていただきました。
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