<新年のご挨拶>あけましておめでとうございます。

(有)アイ・ディー・オー・デジタル出版
              井 戸  潔

 今年4月に67歳を迎えます。小さな企業ですが、皆様のご支援を頂戴しながら何とか続いています。お礼を申し上げます。皆様には“趣味と実益と健康のために働いています”といながら空元気を自分自身で鼓舞しています。
 昨年は当社の本業である「ホームページ製作業」、モノづくりの基盤産業である金型業界のWeb Magazine「金型産業情報」という情報発信の仕事のほか、ボランティアベースの「NPOアジア金型産業フォーラム」や様々な関連業界の仕事をお手伝いしてきました。
 この中に出てくるキーワードは「グロバリゼーション」でした。これまで、私が仕事の軸足とする業界は“金型産業”という日本の基盤作業です。ここの仕事場は日本そのものという典型的な中小零細企業の集団ですが、お客さんである自動車・電気・精密産業等が海外でモノづくりに励んでいるため、一般的な仕事は進出した地域で調達が始まります。
 特にアジア諸国・中国・韓国等々がその生産地です。並みの仕事しか出来ない部品生産は、そちらの国に移転してしまいます。それが空洞化です。多分、数年先には小さな企業で技術力がないところや後継者に恵まれないところは廃業か倒産が待ち受けています。日本の代表的なトヨタ・キャノン・マツシタ等々は市場のあるところでモノを作り、そこで売ります。トヨタプリウスというハイブリッドカーも中国で生産し販売することになりました。
 日本の中小企業が辛いことは、ヒト・モノ・カネ・情報等に恵まれないところに更に日本列島を越えて海外に出てゆかなければ仕事が取れなくなってきたことです。今まではツバメの子どものように、親企業が運んでくれる仕事を口あけて待っていれば何とかなりました。
 しかし、気の利いた中小企業も出てきました。アメリカに、中国に、タイに、ベトナムに、更にヨーロッパへも視野を広げてゆこうとしている中小企業もあります。経営の戦いは大手だけでなく、小さな企業同じです。愚痴は通用しません。常に自分の周りの変化をキャッチし、チャレンジです。これが生き残りであり、勝ち残りのようです。
 私の知っている元気な社長さんたちは、小さいながらも上場準備作戦に乗り出しています。私はそういう社長が好きです。今年は戌年です。
 ドッグイヤーの年です。犬の1年は7年分だそうです。スピードと変化とチャレンジの年に邁進しましょう。