2006年【IDOメルマガ】納刊の辞

本日を以って納刊とさせていただき、新年は1月5日からスタート致します。
今年も、産業界は相変わらず「世界大戦争自動車産業界」のお陰で潤い
を感じたようです。
 今年の11月に「ファインブランキング(FB)技術研究会」が設立されました。実はこの業界は、特殊で高度な金型技術力を必要としたため、「FB産業」としての発展がなく、数10年間狭い領域で使用されてきました。
 しかし、この技術が「板鍛造」という新しいエリアで自動車業界の注目を集めるようになりました。これまでの唯一の特徴であった「せん断面」のシャープさに加え、金型の中で”鍛造技術”を展開することによる、コストダウン、部品の信頼性、納期の短縮という3拍子の機能が、自動車部品業界に見直され、長いトンネルから這い出してきたようです。
 しかも、スイスがこれまでこの技術を独占していましたが、自動車ユーザーからの要求や応用にスピードにかなわず、スイスに代わって、日本のFB関連業界は今や世界のFB技術の発展を独り占めにしてきています。
 私も20数年目からこの技術を雑誌編集の傍ら、興味をもって眺めてきましたが、やっと、大きく展開しつつある技術として、「ファインブランキング(FB)技術研究会」が設立されたことは、世界的にも注目していい出来事だと感じています。早速、スイスのFB技術の開発者の末裔である、シース氏が特別会員として参加されました。
 来年も金型産業や技術にまつわる情報をホットにお伝えしてゆきます。どしどし、新しい情報の提供をお待ちしております。来年はイノシシの歳、ますますあわただしい1年になりそうです。この1年のご支援ありがとうございます。皆様のご発展をお祈りいたします。