【IDO・新年の辞】

あけましておめでとうございます。
        <挑戦的な経営にまい進>

 本年も5日から賀詞交歓会に出席しましたが、昨年の企業の景気は良く、本年も継
続して好調を持続することが強調されていました。その中でキー・ワードは”環境”、”安全”、”グローバル化”が、それぞれの団体の会長により述べてられていました。
 わが金型業界もユーザ業界の順調な景気の動きを受けて、仕事量は恵まれているようです。しかし、コスト低減の締め付けは厳しいため、喜んでいる状況ではありません。
 日本の高級金型は、世界が豊かになればなるほど、そのビジネスチャンスに恵まれていますが、業態が20名以下の企業が大多数を占めているため、キーワードの”グローバル化”には取り残されそうです。
 さらにユーザーは「高級金型」を欲しているわけでなく、その金型による「部品」が供給されれば良いわけで、金型業界も「金型」を武器にして、時代の要求に即した新たな戦略を編み出さないと、従来の金型企業のあり方だけでは、時間とともにシュリンクしてゆくことは明確であります。また、厳しい背景は、「人材の育成」ということが叫ばれていますが、この人材はどこにいるのでしょうか。若者がこの金型産業に喜んで入ってきてくれれば「人材の育成」という言葉も生きてきますが、その若者を誰が、どこから、どのように呼び込んでくるのでしょうか。ヒトがいないとなれば、団塊のOBにお願いして一時、職場に残って頂くことになりますが、これも抜本的な解決策にはなりません。
 いつの日か、わが日本は「高級金型」が出来なくなり、この金型産業も素晴らしい”工作機械の精度”に依存して作るというアジア金型産業と同レベルの位置になってしまいそうです。初夢としては最悪です。
 「智恵」を働かせ、「行動」を起こして、それぞれの思いを込め、今年も挑戦的な経営にまい進してゆきたいものです。

■< 2007年賀詞交歓会(1月5日)>■
           
1)自動車工業四団体 会長挨拶
  日本自動車工業会・日本自動車部品工業会・日本自動車車体工業会
  ・日本自動車機械 器具工業会
  http://www.ido21.com/m-mag/070105car.pdf
2)日本電機工業会
http://www.ido21.com/m-mag/070105jema.pdf

3)電子情報技術産業協会
http://www.ido21.com/m-mag/070105jeita.pdf